よみもの ワークショップ

リサ・ドノバン教授 特別ワークショップ レポート その2 大阪編

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 東京の翌週は大阪で二日間のワークを行いました。東京の二日間に少ししか参加できなかった。NPO代表の京子さんは「リサ先生のおっかけ」と言って急きょ大阪の二日間に参加することになりました。

 大勢の参加者のパワーを感じた東京もよかったですが、大阪のこじんまりした参加人数もまた違う良さがあり親密さがただよいます。

 二日目のスタート時には京子さんから表現アートセラピーとアーツ教育とアーツ・インテグレーションの違いなどのお話しがありました。

「学びの枠と、自己探求といやしやセラピーの枠との違い、どこで何を使いたいかによって何の枠をつかうか変わってくる。」

これらは重なる部分も多いのですが、目的が異なります。提供する側が何が違うのかを意識していることは大切なことだと感じます。

 いろいろなワークをやりましたが、とても簡単にできて、しかもいろいろな視点が入り、物事を深く掘り下げることができる詩のつくり方<ダイアローグポエム>についてレポートします。

<ダイアローグポエム>

二人一組でつくる。

二つの事柄について対立しているもの、共通のものを見つけていく。

例えばリンゴとオレンジについて異なるところをいろいろな観点から書き、また共通していることに関しても書く。

象徴や繰り返し、比喩やイメージなどの詩の要素をつかって、本質に迫ることができる。

参加者からは

「例えばリンゴと、オレンジと分担を決めるのですか?」

などの質問がでますが、リサ先生から

「どれが正しいやり方かと皆さん質問します。私からはやり方の提示がされます。でもみなさん違う解釈をします。芸術的な選択権を行使することが大切です。」

と答えがありました。言われたとおりにやるのが目的ではないことが強調されます。

その結果、様々な視点をもつ詩が、難しさをほとんど感じずに出来上がりました。この詩の良さは、一つの事柄について、一人で違う視点を考えて書くのではなく、二人で書くところです。初めから二人なのでその時点で異なる視点が生まれます。そのため、苦労しなくても様々な視点が入った詩となります。詩の読み方も、ライター1が読む、ライター2が読む、共通点を二人で読む、という聞かせる工夫があります。

 短時間でつくったとは思えない、物事の本質に迫るような詩が次々と朗読され心に響く時間となりました。

 また、今回のワークでは東京でも大阪でも「レジリエンス」という言葉がキーワードとしてあがりました。レジリエンスという言葉は日本語に訳すのが難しいようで、ぴったりする言葉、概念がなかなか見つからないと通訳のかおりさんもお話ししていました。日本語にすると回復力や復元力、弾力性などが近く、ストレスのような外的な刺激に対する柔軟性をあらわすような言葉だそうです。レジリエンスについて話す中で市役所の文化芸術部門にお勤めの参加者が

「文化庁が、文化芸術を通してレジリエンスを育てる、という目標を掲げている」

と教えてくれました。

また、トランス・メディエーションという、いろんなメディア(媒体)を使うことで、意味が深まっていくという言葉を初めて聞きました。表現アートセラピーでは様々な形態のアートをつかうことをクリエイティブ・コネクションと言いますが、それと似た感じですが、どのような違いがあるのかこれから調べたいと思います。

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