アーツインテグレーション

アーツインテグレーションとは

アーツインテグレーション(Arts Integration)とは、1980年代後半にアメリカではじまった、アーツを通して主要科目を学ぶ教育方法です。

インテグレーション(integration)とは、統合を意味し、アーツは音楽、美術、クリエイティブ・ムーブメント、詩、ドラマ、ストリーテリングなどを指します。それらのアーツを通して算数や理科、国語などの主要科目を学ぶ、アーツと学習内容のインテグレーション(統合)がアーツインテグレーションです。

世界中で研究・実践されるアーツインテグレーション

カナダではラーニング・スルー・ジ・アート(Learning Through The Art)と呼ばれる教育団体があり、アメリカでもソロモン・グッゲンハイム美術館のプログラムのラーニング・スルー・アート(Learning Through Art)など名称は異なるものの、様々な大学や研究機関学校がアーツを通した学びの研究や実践に取り組んでいます。学校に派遣されたアーティストが授業を行うのか、アーツインテグレーションを学んだ教師が授業を行うかなど運営方法も違いがありますが、ダンスで算数を学んだり、美術で国語を学んだりとアーツを通して学ぶことが基本の概念です。

アーツインテグレーションの定義

アーツインテグレーションは多くの場で実践されていますが、まだ全てを統括する協会などが存在しないため定義も複数存在します。

ジョン・F・ケネディ・フォー・パフォーミングアーツ・センターは1989年よりアーツインテグレーションの研究をスタートしており、2008年に作成されたアーツインテグレーションの定義は以下のとおりです。

アーツインテグレーションは、学生が芸術形式を通じて理解を構築し実証する教授法のアプローチです。 生徒は、芸術形態と別の科目を結びつける創造的なプロセスに取り組み、両方で進化する目標を達成します。

アメリカ、MCLA 大学教授で長年アーツインテグレーションを研究しているリサ・ドノバン(Lisa・Donovan)による定義は以下の通りです。

アーツインテグレーションとは、芸術的な体験を通してのカリキュラム内容の探求である。そのプロセスにおいて、アーツはカリキュラムの内容と芸術様式そのものの両方の綿密な探求、説明、表現、アイデアの手段を与える。

多くの研究者や団体が、アーツインテグレーションを定義していますが、それらに共通するものは、アーツを通して教科を学ぶこと、アーツは教科内容の理解のための道具ではなく、アーツの体験そのものも重視されることです。

以上の定義を踏まえると、私たちはアーツを単に学びのための便利な道具としてとらえるのではなく、アーツと学びに同じ価値があるとする立場をとりたいと考えます。その上で以下のようにアーツインテグレーションを定義しました。

アーツインテグレーションとは、アーツを学びへの主要な通路(pathway)として用いる教え方であり、学び方である。アーツインテグレーションの目的は、学ぶ内容に関する知識、理解を促進させ、同時にそのプロセスにおいてアーツを探求し、表現し、アーツの理解と認識を養うことである。

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