学習障害とやる気|5つのポイント
目次
2.学習障害の子供でもやることで、やる気ホルモンがでる。
3.手作業やアートから学習障害の子供のやる気を育てる
4.学習障害の子供はちょっとがんばれば出来ることにやる気が出る!
5.学習障害の子供が、やる気が出たからといってやらせ過ぎない
学習障害の子供はやる気がないの?
学習障害の子供のやる気に関しては、学校でもよく話題になっていました。ただ、担任の先生の嘆きを聞くと、
●学習障害の子供|やる気の特徴●
・学習障害の子供はやる気が基本的にないのではなく、やる気の出方にムラがある。
・興味関心がわかなければ学習障害の子供は一切手をつけない子供が多い。
・学習障害の子供はやる気が出すぎると終わらない(とまらない)。
など、やる気がないわけではなく、やる気にムラがあるということが問題となっていました。
学習障害の子供と何かするときは、やる気がないのではなく、やる気にムラがある。やる気を出させるしかけさえあれば、人一倍やる気を出すことも多いと考えてください。
また、「学習障害の子供は5分しか集中できない」ととらえるのと、5分は集中できるととらえるのでは、できることが違ってきます。
家庭教師をしている時にお母さんに「5分は座ってますね」と言ったら。「そういう風に考えるんですね!」と言われたことがあります。
学習障害の子供に関わる大人は、5分のやる気の積み重ねが30分になると考えると気楽です。
学習障害の子供もやることで、やる気ホルモンが出る!
やる気スイッチとよくコマーシャルで見かけますが、学習障害をもつ子供にとって一番簡単なやる気の出し方は、
「やること!」です。
ある研究によると人は5分ほど何かを活動すると、やる気ホルモンがでてくるそうです。
「面白いからやるのではない、やるから面白いのだ」
という言葉があります。行動からやる気が生まれます。例えば、授業中に学習障害の子供に限らず子供たちのおしゃべりが多くて集中力が足りてないなと感じる時、
「10分間だけ、一切おしゃべりなしでやってみよう」
と呼びかけていました。
学習障害の子供たちも「とりあえず10分だけならできそう」と、おしゃべりなしで自分の活動をやり始めます。10分後、子供たちはすっかり集中し、その後も自分の制作に没頭します。
また、今日はなかなか集中できていないなという学習障害の子供が、
「あと10分で片付けです」
という言葉を聞いて、焦ってやり始めたら気分が乗ってしまい、掃除の時間になってもなかなかやめることができない。結局休み時間も残ってやっていく。
などということも起こります。学習障害の子供にやる気がない場合は心構えを説くのではなく、まず手を動かし何かをやることからスタートするのがオススメです。
手作業やアートから、学習障害の子供のやる気を育てる!
ちょっとした時間でできて、出来上がりがかわいい手作業やアート(おすすめアートワーク:毛糸で作る雪の結晶)は、学習障害の子供に限らず、誰でも抵抗感なく取り組みます。そして不思議なことに、そうした集中力は他の学習にも影響していきます。
作品を完成させたことで自分のやる気やがんばりが、目に見えるかたちになります。そのことにより、学習障害の子供の自分自身のとらえ方が変わってきます。よく根気のいる作業に取り組んでできたあと、自分の作品を眺めながら
「すごくない!?我ながらすごいよ!」
と学習障害の子供が自分で感心していることがあります。集中できた、やるときはやれる!という経験が自信となり、自己認識が変化していきます。
学習障害の子供にはやる気を伸ばそうとアプローチするよりも、「やれた!」という経験をつませることが大切です。
学習障害の子供|ちょっとがんばればできることに対してやる気が出る
学習障害の子供に「やれた!」という経験を積ませるために取り組むものは、ちょっとがんばればできるものが必要です。簡単すぎるものは初めからやろうとしませんし、難しすぎるものは、無理!と思われてしまいます。
学習障害の子供|「やれた!」体験でやる気につなげるポイント
・10分以内程度で完成するものにする
・できたものが素敵で面白いものを提案する
・ちょっとした手伝いでできるレベル、挑戦が楽しいレベルにする
上のようなことに気をつけると学習障害の子供のやる気が楽しみながら育てられます。
学習障害の子供|やる気が出たからといってやらせ過ぎない
学習障害の子供たちは、やる気が出始めると今度は逆に終わらせることが苦手です。ものづくりも、勉強もやりはじめると気分がのってしまい、やめない!と言い張ったり、もっとがんばると言ったりします。
学習障害の子供がやる気をだし、勉強に集中し始めると教えている方は嬉しくなってついついやれるだけやらせたくなりますが、そこは時間で区切って終わらせるほうが、そのあとの集中力が持続します。
また授業などであればそこで力を出しすぎてしまうと、そのあとの授業は集中力が途切れて苦労することになります。
学習障害の子供のやる気は本人が疲れすぎないよう、大人がバランスを考えることが必要です。
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