この春私は、産休の先生のピンチヒッターで近所の学校に図工を教えに行っています。初対面の子どもたち、しかも授業は1回か多くても2回です。
1回か、2回という時間の制約がある中でも「子どもたちに達成感や楽しさを感じてもらいたい」と考えたとき、時間がないからとにかく作品作りに入るというやり方は効率的なようでいて、結果的にあまり充実した時間にならなかったりします。
学校というお互いを知っているような場であっても、ちょっとしたアイスブレイクの時間は欠かせません。
子ども会や小学生向けのワークショップなどでは、お互いをよく知らないことも多いため、よりアイスブレイクの時間をとることが必要となります。アイスブレイクの時間をとることで、まずお互いを簡単に知ることができます。
新しい場所で知らない人ばかりというのは、小学生だからすぐ仲良くなれるし、平気というわけではありません。大人と同じように小学生も緊張します。
ということで小学生が新しい場所で知らない人と活動するときに気持ちがほぐれてお互いに少し仲良くなれるアイスブレイクのアイディアやポイントを紹介したいと思います。また、ワークショップなどでは集まる時間がバラバラです。
一度に集めてアイスブレイク内容の説明する機会はなく、何となく次々と小学生が集まることもあります。そうしたことにも対応できるようなアイスブレイクが必要です。
小学生向けのアイスブレイクを考えたときに大事なポイントは以下のようなものがあります。
小学生のためのアイスブレイクポイント
1. 短時間でできるもの
2. 途中で終わっても大丈夫なもの
3. 他の人とコミュニケーションをとるきっかけとなるもの
4.途中から来てもすぐに参加できるもの
5.準備、片付けが簡単なもの
- 短時間でできるもの
アイスブレイクの時間は長くても5分くらいの単位で終わるものがよいです。あまり時間がかかるものだとかなり早くから集まっていた小学生しかできないので、短時間でできるものがおすすめです。後だしじゃんけん(後だしで負けるようにじゃんけんの手を出す)などは一瞬で終わります。
- 途中で終わっても大丈夫なもの
アイスブレイクの内容は中途半端に終わらせると後で完成できないものは避けましょう。「参加者が揃ったから続きはあとで各自でやりましょう。」と言える、途中で終わらせることができるものがよいです。
- 他の人とコミュニケーションをとるきっかけとなるもの
小学生のアイスブレイクの目的は、ワークショップなどが始まるまでの時間つぶしではありません。リラックスして、お互いが仲良くなることが目的です。一人で取り組むものであっても、コミュニケーションが生まれるきっかけがつくれるものがよいです。
- 途中から来てもすぐに参加できるもの
小学生の参加者が来るたびに、アイスブレイク用にやることを説明してると一人スタッフがそちらにかかりきりになってしまいます。途中からきても他の小学生がやっていることを見るだけで取り組めるものにしましょう。(大きい紙とペンなどを置いておいて好きにみんなでお絵かき)
- 準備、片付けが簡単なもの
アイスブレイクをするためにたくさん準備が必要なものは本末転倒です。ものを使う場合でも、準備や片づけが極力シンプルなものにしましょう。(棒を引くだけとか、積み木の動物を積み上げるなどのボードゲームなどもおすすめです。)
小学生のアイスブレイクはいろいろありますが、こちらの動画で紹介している毛糸でつくる雪の結晶はおすすめです。短時間、スタッフなしでも子どもたちが教え合ってできる、(教え合うことで話をするきっかけがつくれます)途中でも終われる(あとで続きができます)ただ、楽しすぎてワークショップを始めます!と声をかけても、「まだーやる!」という声が聞こえることがあるのが難点です。